▼山本教授インタビュー内容 懐かしいですね。 【兵頭】 本日はお忙しいところ、右田病院の企画にご協力いただきましてありがとうございます。 病院のホームページを担当する事になり、最初に実現したかった企画なのです。 私が右田病院に入職した時の整形外科部長が山本教授でした。もう14年ほど前になります。 【教授】 そうでしたか。懐かしいですね。では、同じ年に入職ということになりますね。 皆さん、お変わりないですか? 【兵頭】 あの時のメンバーがそのまま歳をとって残っています(笑)。 あの頃、よく整形外科主催で事あるごとに宴会をやりましたね。「肉の山本」という焼肉屋さんを覚えていらっしゃいますか? 教授 ええ、よく覚えていますよ。医局のお金が少なくなると、理事長や院長に声をかけて(宴会費を)助けてもらっていました。(笑) 【兵頭】 それは知りませんでした。(笑) 全身管理を学ばせてもらいましたよ。良い意味での野戦病院でしたね。 【兵頭】 当時は、教授の下に二人の医員がいらっしゃって3人体制でした。 【教授】 八王子医療センターの整形外科体制が整う前で、手術件数も多かったですね。 月曜から金曜まで、毎日夜の10時頃までオペをしていました。随分と忙しい思いをさせましたね。 【兵頭】 いえいえ、活気があって良かったですよ。透視の装置がオーバーヒートして使えなかったりもしましたね。 【教授】 外傷の患者さんが7割を占めていましたね。(交通事故などによる)多発性外傷が多くて、骨も折れている、内臓もやられている、といった全身管理が必要な患者さんが多かったですね。 大学と違い、内科や外科の先生さらにコメディカルの方々がすぐに集まって貰えたので、その点では助かりました。 私は右田病院で全身管理を学ばせてもらいましたよ。 職員の垣根も、科の垣根も無くて、今でもそうでしょうが、明るい雰囲気でしたね。内科や外科の先生には本当に助けていただきました。全科の先生方がすぐに集まって、集中して治療していましたね。 【兵頭】 右田病院の整形外科部長の後は、ずっと大学にいらっしゃったのですか? 【教授】 そうですね。あれ以来ずっと大学ですね・・・14年間。 【兵頭】 右田病院から大学教授が生まれたみたいで嬉しいです。 先生が教授になられた時、家内に自慢したのですよ。「何故、あなたが自慢するの?」と言われましたが・・・(笑)。 【教授】 (笑)そうですか、ありがとうございます。(笑) あの頃は手術も多くて、技師さん達も遅くまで帰れなくてね。バイクの事故とか、重症が多かったですね。 兵頭 あの頃は、呼び出しも多かったですね。今は、365日当直体制になり、常時撮影可能になりましたが・・・。 教授 昼も夜も、良い意味での野戦病院でしたね。 【兵頭】 CTも良くなりましたよ。骨折もサジタル、コロナル、アキシャル、3Dと出せるようになりました。 【教授】 そうですか。当時は、断層装置で見ていましたね。現在でも使う場合がありますけれど。 慢性疾患をしっかり扱える整形外科診療が大事になってくると思います。 【兵頭 】難い話になりますが、これからは病院も特色を持たなければ生き残れない時代になってまいりました。 右田病院としては、リハビリテーションを充実させて整形外科を今以上に大きな柱にしていきたいと思っています。そのような意味で、山本先生が教授でいらっしゃることは、非常に心強いことです。 何かアドバイスをいただけますか。 【教授】 そうですね。救急外傷だけではなく、慢性疾患をしっかり扱える整形外科診療が大事になってくると思います。私が部長として、右田病院に赴任していた頃は3割ぐらいでしたが、高齢化社会に伴い、脊椎や人工関節など、慢性疾患の患者さまやその予備軍の方々は沢山いらっしゃると思います。 人工関節を入れてしっかりとしたリハビリも行える、そういった方向が良いと思いますね。 八王子地域ですと、八王子医療センターや東海大八王子病院になりますが、大学病院で手術された患者さまのリハビリを引き受けたり、逆に手術は右田病院で受けて、その後は大学病院とか、ケースバイケースでカバー出来ると思いますね。 どんどんお互いを利用していけば良いと思いますね。 リハビリテーションを充実させて、是非慢性疾患の治療に取り組んで欲しいですね。 【兵頭】 地域的な問題なのですが、夜間の救急体制で整形外科が比較的手薄なのです。当院でも全ての曜日が受けられるわけでもなく、また患者さまのニーズが救急体制においても専門的な治療を求め始めています。 【教授】 そうですか。もう少し体制を充実したいですね。早速検討してみます。 教育のカリキュラムをきっちり作って・・・ 【兵頭】 医局の教育方針について、今後どのようなご方針をお考えですか。 【教授】 私どもの世代と違って、最近の若い人たちは明確なカリキュラムを求める傾向にあります。そこで、2年単位で目標立てを行ない、教育のカリキュラムをきっちり作って何年でそのレベルまで到達するか、明確にわかるようなシステムを考えています。 関連病院への派遣においても、出来れば医長を経験した人間を、スーパーバイザー的に出せたらと思っています。そうすれば下の人間にも、より一層ゆとりをもって指導も出来ますから、施設間のバラツキを無くすことも可能だと思っています。 カリキュラムの作成は、各診療グループのチーフに急がせているところです。来年早々には第一弾を実現させたいですね。 いかに誠実に患者さまに接するかが大切です。 【兵頭】 右田病院でもリスクマネージメント委員会を作って活動し始めていますが、医局でもリスク管理の指導にはご苦労されているのではないですか? 【教授】 そうですね、大学でも病院長をトップに組織としては出来上がっているのですが、文書で廻ってくるだけでは中々実感が湧かないんですね。 ですから、実際の経験談を聞くとか、リスク管理を行っている人に依頼して講演していただくなど、身になる教育をしたいと思っています。 医療の内容はもちろん、いかに誠実に患者さまに接するかが大切です。不用意な一言で、誤解を招くこともありますからね。 【兵頭】 右田病院のホームページから、山本教授の教室にリンクをさせていただいて宜しいしょうか。 【教授】 ホームページの作成担当に聞いてみますが、それは問題ないと思いますよ。 逆に、右田病院を関連施設一覧という形でリンクさせるように言っておきます(笑)。定期的に更新していますから。 【兵頭】 本日はありがとうございました。大変実りの多いインタビューでした。 最後に写真を撮らせてください。 【教授】 こちらこそ楽しかったですよ。写真は一緒に撮りましょう。